ウェブ開発者なら必ず知っておくべき基礎知識(1)URI(URL)とは
URI(URL)とは下のような文字列のことです。
ftp://ftp.is.co.za/rfc/rfc1808.txt
http://www.ietf.org/rfc/rfc2396.txt
ldap://[2001:db8::7]/c=GB?objectClass?one
mailto:John.Doe@example.com
news:comp.infosystems.www.servers.unix
tel:+1-816-555-1212
telnet://192.0.2.16:80/
urn:oasis:names:specification:docbook:dtd:xml:4.1.2
URIはUniform Resource Identifierの略称です。
この3つの言葉について1つずつ見ていきましょう。
まず、Uniform、Resource、Identifierの中で最も肝心なのがIdentifierの部分です。
「Identifier」は日本語では「識別子」という意味です。Uniform Resource Identifierという名称の中にIdentifierが含まれているのは正にURIが何らかのものを識別するためのものだからです。
次に重要なのがResourceの部分です。
「Resource」は日本語では「資源」という意味ですが、「Resource」の本来的な意味にあまり意味はありません。
URIは何らかのものを識別するためのものですが、その「何らかのもの」のことを「Resource」と言います。Uniform Resource Identifierという名称の中にResourceが含まれているのはURIが「識別の対象」のためにResourceという語を使っているからというだけの理由です。
重要なのは、URIはリソースを識別するためのものだということであり、識別されるものをリソースと呼んでいるということです。
リソースの範囲に特に制限はありません。基本的にどんなものでもリソースになり得ます。特に、リソースは実在するものに限られず、実在しないものであっても構いません。また、アクセスできるものに限られる訳でもなく、アクセスできないものであっても構いません。
最後に、最も重要でないのがUniformの部分です。
「Uniform」は日本語では「統一的な」という意味です。これはURIが様々な種類のリソースを識別するために使用できるということを表しています。
ここまでを纏めると、URIとは様々な種類のリソースを識別するための文字列です。
ただし、逆に、様々な種類のリソースを識別するための文字列が全てURIである訳ではありませんので注意してください。
ある識別子がURIであるためにはURIの構文に従った文字列である必要があります。
URIの構文については下の記事を参照してください。
URIの構文
URIとURLの違い
URIと似た意味で使われる言葉としてURL(Uniform Resource Locator)がありますが、これは若干古い言葉であり、基本的にはURIを使用するべきです。
とは言え、恐らくURIよりURLの方が広く使われていると思います。
URLという言葉が出てきた時はURIに読み替えてほぼ問題ないかと思います。
